LONG PARTY RECORDS

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【第73回 よしむらーめん(下北沢SHELTER 店長)編】LONG PARTY RECORDS 年末企画"2024年何聴いてた?"

2024年ももうすぐ終わり!
LONG PARTY RECORDSではお世話になってるバンドマン / 裏方さんに2024年リリースの作品で3枚ディグってもらいました!

第73回はよしむらさん!(下北沢SHELTER 店長)

1.BAN’S ENCOUNTER「それでも忘れたくないなんて想う日々は」

今年のはじめ、新年会弾き語りに無理矢理?松尾 洋平を長崎から呼んで、翌日サウナ行って色々話して。結構思い悩んだりしてたみたいだけど今回歌いに来れてよかったと言ってくれた。
そして10月、待望の新作『それでも忘れたくないなんて想う日々は』をリリースした。
とても烏滸がましい事を言うと、年明けに露天風呂に入りながら裸で語り合った事が本作の一助になったと勝手に思っている。なかなか会えない、ライブもレアなそんなバンド状態だったから、遠距離の恋人に久しぶりに再会したかのような儚くて貴重なひとときだった。
(遠距離恋愛はしたことないけど)
結果的にサブスクも解禁して、有言実行でSHELTER自主企画も開催した。(祝SOLD OUT!!)
どこよりも遠回りだし、東京来るのも大変だけど、やっとペースを取り戻したんじゃないか、今が一番乗ってるって、まっちゃんの顔からはそんな安堵と自信を取り戻したんだと表情からも窺える。
作中の「未来」は、地元に腰を据えながらも幾多の共演や苦境を経て吸収してきたものが解き放たれた、まさにこの先の隆盛を感じさせる1曲だ。ライブの定番曲「希う人」も収録され、2024年のまっちゃん、BAN’S ENCOUNTER渾身の16分は最高にととのう。

2.TAHITI80「HELLO HELLO」

SHELTERの店内BGMとしてずっと君臨していたCDが、TAHITI80の超名盤『Puzzle』
PUB TIME(打ち上げ)の時間になると必ずといっていいほどかけていて、深い時間に来た事がある人はきっと耳にしてるかもしれない。
擦り切れて音飛びしたらディスクユニオンで買い直し、もしかしたら3代目くらいかも。時代も流れてSpotifyに切り替えてからはTAHITI80を垂れ流し。
公演中のBGMも困ったらTAHITI80…何が言いたいかっていうと、良い意味で当たり障りのない心地よいサウンドを醸し出してくれているから、まったりした時間や騒がしい時間でも調和する。それでいてただ緩いだけでなくほどよく軽快な急の一面も垣間見せるテンポの良い進行。いつのまにやらKING of BGMだと思うようになってしまっていた。
そして、今年新譜『HELLO HELLO』がリリースされた。TAHIT80にしか出せない空気感は健在で、外であらためて聴くと遠回りして歩飲したくなる最高のBGMだ。


3.blink182「ONE MORE TIME…PART-2」

昨年トムが電撃復帰しリリースされた『ONE MORE TIME…』そこに新たに10曲がプラスされた『ONE MORE TIME…PART-2』
そもそもが17曲とボリューミーなのに、全27曲収録された野菜マシマシマシな1杯(枚)
きっと、久しぶりにトムとマークが揃って長きにわたる空白期間を埋めるべく、いろいろと湧き上がってきたのかなと想像できたし、ファンにとってはただただ嬉しいでしかない。
『Enema of America』『Take Off Your Pants and Jacket』『Blink182』と黄金期の作品を思い起こさせるような、そしてそれらを凌駕する圧倒的で唯一無二なメロディーワーク、コーラスワーク、そしてドラムワークは健在で、blink節はよりエモーショナルにパワーアップしている。いったいこの大御所ポップパンクバンドはどこまで進化するのか。

よしむらーめん(下北沢SHELTER 店長)

https://x.com/Tomoaki618

https://www.instagram.com/tomoaki618/