LONG PARTY RECORDS

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【第44回 峯岸利恵(吉祥寺WARP/ライター) 編】LONG PARTY RECORDS 年末企画"2025年何聴いてた?"

2025年ももうすぐ終わり!
LONG PARTY RECORDSではお世話になってるバンドマン / 裏方さんに2025年リリースの作品で3枚ディグってもらいました!

【第44回 峯岸利恵(吉祥寺WARP/ライター) 編】

❶ SYAYOS「Anthem 1.1」

→長野県伊那市のバンド、SYAYOSの1stアルバム。
こんなにも美しい音だけで構成されるアルバムってあるんですね。聴き心地があまりにも良すぎる。
寂しさも、憂いも、喜びも、慈しみも、楽しさも、
全部が彩り豊かな音の粒となっていて、聴いていると良質なシャワーを全身に浴びているような気持ちになります。バンド界のReFa。
透明感といなたさを感じるボーカルと、奥行きと豊かさを持ち合わせる
余裕のあるリズム。そしてまた歌詞が良いんですよ……。
今年一番聴いた作品だけど、この先何年も聴き続けます。

❷ LEXT「FLASHBACK」

→年始から最高なアルバムキタ───(゚∀゚)───!!ってなりましたし、結局お前はメロディックパンク/ハードコアが好きなんだよ!って本能を呼び起こされました。
ここぞ!という場面でくるドライブ感は痛快で爽快、シンプルにメロディで勝負できるセンスと力量と度量、それでいて音の重なりや重さと軽快さのバランスには熟慮の跡が見えるという、結成20年を超えるバンドの超渾身作品。

鳴った瞬間にライブフロアが想起される音楽が好きなのですが、今作はまさにそうでした。「Falling Deeper」が一番好きです、
サビで泣きメロくるのズルい。

❸ yubiori「yubiori2」

→きっと色んな人が選ぶだろうからやめとくか……と思いましたが、どう考え直しても無理でした。
全日本労働者讃歌選手権1位バンドことyubiori。
まず「Maxとき」の<魂を一枚ずつ剥がして売り飛ばす/それで稼いだ金で生き延びる>の後に「いつまで」ってくるのがyubioriだなと。
いつまでも、とは歌わないんですよね。守るものには正直限界もある、生きていくには不安が尽きない、キツい、ツラい、もう無理かも。
生活上の背きたくなるそういう思考も全部歌にしながら、灯を絶やすことなく、それでも俺らやっていくしかねぇんだよな、と丸ごと鼓舞してくれるのが彼らの音楽の素晴らしいところ。

よっしゃ、今日も生きていくぜ!と思わせてくれる大好きな作品です。

🎵「2025年これ聴いてた!」プレイリスト
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🗒️「2025年何聴いてた?」バックナンバー
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