【第39回 徳太郎(SigarDown)編】LONG PARTY RECORDS 年末企画"2024年何聴いてた?"
2024年ももうすぐ終わり!
LONG PARTY RECORDSではお世話になってるバンドマン / 裏方さんに2024年リリースの作品で3枚ディグってもらいました!
第39回は徳ちゃん!(SigarDown)
1.Touché Amoré「Spiral In A Straight Line」
USロサンゼルスのポストハードコア、Touché Amoré6枚目のアルバム。アメリカンハードコアの重要バンドで、個人的にはUSのBRAHMANだと思って毎日聴いています(いつもありがとうございます♡)。
結構激情系のバンドはシャウト一本道だったりするんですが、Touché Amoréは叫びの中に哀愁のあるメロディーがしっかり詰まっていて本当に大好きなんだよね。言葉の中にはその発音に導かれた運命みたいなメロディーがあると思っていて、それを引き出すようなシャウトが秀逸だなと思う!スクリームではなく「叫び」の方って本当にナマモノだなと思っていて、生まれ落ちた運命や積み重ねた苦悩を肯定したり、鈍く光らせるような魅力があると思うんだよね。
アラサーやアラフォーの抱える漠然とした喪失感を抱きしめる力をこのアルバムから感じました。M3「Hal Ashby」M10「The Glue」を聴いてみてほしいです。
2.Foxing「Foxing」
前作までは、ボーカルの美しく繊細な声が特徴的で、ゆったりとしたエモにインディーロック、エレクトロを掛け合わせたサウンドだったんですが、今作からいきなりクソデカシャウトしだしてアドレナリンが止まらないっす!
ほんとに一言でいったら「オタクがついにブチギレた…!」って感じです。サウンドも音割れしまくったカオスな感じで痛快なアルバムでした。
暴走に近いトップスピードで数曲突き抜けた後は、制御できずに事故ったような哀愁漂うミドルナンバーが挟まります、、悲しいね。。
M2「Hell 99」M9「Gratitude」を聴いてみてほしいです。
3.D.O「Rain」
「いいぜメーン!」でお馴染みのD.O先生が出所後、遂にリリースした6枚目のアルバム。
自分がHIPHOPを聞くきっかけをくれたラッパー。2度目の逮捕、服役、出所の5年間が詰め込まれてます。
著書を読めばわかるんですが自身の周りに起こったこと、それに対する自分のアンサーが歌詞のほとんどです。
今年出したSigarDownのE.Pはラッパーの歌詞の書き方にすごく影響を受けました。自分が三つ編みをしているのはD.O先生への尊敬だし、今、街にいる若いパンクスはクラブで遊んでいて大多数がヘッズをやっているから、早くデッカくなって彼彼女たちをライブハウスに引きづり込みたいなって思います。
聴いてみてほしいのはM7「The Speech of Doggz」M10「ONE's WORD」です。
徳太郎(SigarDown)