”ハードコア”と括られる彼らであるが、それは前作『Animus Of Tomorrow』を持って全国各地でライブ活動に明け暮れていたからこその位置付けだ！オールドスクールな雰囲気漂うハードコアサウンドから、遊び心感じるナンバーまで興じる彼らのサウンドスタイルには年代層を問わずに、多くの早耳リスナーから支持を得て、また平均年齢若干20歳の背中には似つかわしくないその堂々たるライブで彼らが掴み取ったのは、ライブ現場での絶対的な信頼性。
その賜物なのか、彼らの地元横浜でBa/Vo.ホンダリョウセイの敬愛するTHE FOREVER YOUNGやwaterweedのツアーサポートを務めるなどと言った功績にも繋がっている！

そんな”序章”を経て、この1st EP『Prolouge』へと辿り着いた彼ら。

前作、いやそれ以前からバンドサウンドの基盤となっていたハードコア性を活かしつつ、そこへメロディックハードコアのエッセンスを強めに注いだ渾身作！

M-１のIntroから表題曲であるPrologueに繋がるこの流れに多くのパンクロックファンのツボを突くこと間違いなく、またそこへ畳み掛けるかの如くのツインギターによる厚みのあるリフでテンションを上げろ！そして途中に入るブレイクダウンは、もはやさすがの一言。気持ち良すぎ！

そしてシリアスな雰囲気から始まるM-3 Roll Alongは、兼ねてより貫いてきたハードコア魂が、さらに昇華した一曲。リョウセイから次いでGt/Vo.すだかずと繰り広げるツインボーカルには磨きが掛かり、またこちらのブレイクダウンにはハードコアの持つ極悪感に一層拍車が掛かっており、非常にライブが楽しみな1曲だ。

そして全曲、いやこの作品全体に漂う絶妙な哀愁感。これはなかなか出せるものではない。彼らがライブ現場に置いて多方面から支持を受ける証、そのものなのだ。だからこそ地元横浜でDay Tripper,SEE YOU SMILE,OWEAK,waterweedというパンクに根幹を置きつつ、その各方面におけるシーンより絶大な支持を受ける猛者たちを揃えてリリースパーティーを開催した事も納得できる。

この若さにして勢いだけではなく、しっかりと兼ね備えている実績。
漂うホンモノ感、出会い逃し厳禁です！

ヨシダワタル（るん）

＜収録曲＞

1.Intro
2.Prolouge
3.Roll Along